バナナ1本 約100gあたりのエネルギーは93Kcalといいます。
栄養素として炭水化物(主に糖質)、食物繊維、
ビタミン(A、B群、C)、カリウム、マグネシウム、
カルシウム、鉄、亜鉛が含まれている栄養価が高い果物です。
エネルギー源として優れ、食物繊維も含まれているので、
腸の健康のサポートもします。
【 約93kcalの目安 】
バターロール 1個(30g) 95Kcal
納豆 1パック(50g) 100Kcal
豆乳 200ml(無調整) 92Kcal
コーラ 1杯(200ml) 92Kcal
発泡酒 コップ1杯(200ml) 90Kcal
果物にしては、カロリーが高いですね。
そんなバナナについて調べてみました。
バナナの生産量が多い国ってどこ?
2021年の世界のバナナ生産量 国別比較統計・ランキングでは
インド、中国、インドネシア、ブラジル、エクアドル、フィリピン
ちなみに日本は117位です。
バナナの栽培は地域の気候や土壌条件に影響されやすいため、
世界中のさまざまな地域で栽培され、
消費されている人気がある果物の一つです。
日本は、99.9%を南国からの輸入に頼っていますが、
最近では寒い地域の岩手、秋田、新潟そして兵庫、岡山でも
生産が広がっています。
バナナの効果
バナナは多くの健康効果を持っている栄養価の高い果物です。
主な効果として以下のような点があります。
<エネルギー源>
バナナは炭水化物(主に糖質)が豊富で、
身体に即座にエネルギーを供給できるので、
特にスポーツの前や持久力を必要とする
活動の前に食べると効果的です。
<カリウム補給>
バナナには豊富なカリウムが含まれています。
カリウムは心臓の健康をサポートし、
正常な筋肉の収縮や神経の機能を
維持するのに役立ちます。
また、カリウムはナトリウムのバランスを
調整するので、血圧のコントロールに役立ちます。
<ビタミン・ミネラルの供給>
バナナにはビタミンC、ビタミンB6、
ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB9(葉酸)
マグネシウム、リンなどが含まれています。
これらの栄養素は、免疫システムの強化、
細胞の健康、エネルギー生産、骨の強化など役立ちます。
<腸の健康>
バナナには食物繊維が豊富に含まれており、
腸の動きを促進し便秘を予防します。
また、腸内環境を整える働きがあります。
<心理的なリラックス>
バナナにはトリプトファンというアミノ酸が
含まれており、セロトニンという脳内物質の
合成に関与しています。
セロトニンはリラックス効果や幸福感をもたらす
神経伝達物質であり、「幸せなフルーツ」とも
呼ばれることがあります。
<消化のサポート>
バナナは優れた消化に適した食品であり、
胃の粘膜を保護し、胃酸の中和にも効果的です。
バナナが甘いのは
バナナをパッケージから出し
テーブルの上に置いておくと、
甘い香りが漂ってくると思います。
これは、バナナ自らが放つエチレンガスが
追熟を促しているため甘くなったり、
柔らかさを増します。
そして、バナナに茶色い斑点(シュガースポット)が
現れ始めます。
エチレンガスは果物や野菜が分泌する
植物ホルモンの一種です。
追熟が進みすぎると、
腐敗が始まってしまいますので、
シュガースポットが出始めた頃が
甘くて美味しい食べごろです。
バナナは太陽の光を繰り返し浴びて
光合成をすることで、標高の高い場所は
気温が低いためバナナの成長が遅く、
その分、太陽が当たる時間が長くなります。
気温に寒暖差のある高地では
太くて甘いバナナが育ちます。
気温の寒暖差がバナナをゆっくり育てるので、
バナナの糖度が上がるのと、夜には昼に蓄積した
デンプン質、栄養を「身」に運ぶので甘くてもっちりとした
バナナになります。
長持ちさせる保存方法
バナナの最適な環境温度は15~20℃です
長持ちさせる方法としては、
●パッケージから出して、直射日光に当たらない
風通しの良い場所に置いておく。
●バナナスタンドなどで吊り下げて保存。
スタンドが無い場合は、バナナのカーブしている部分を
上にして保存する。
●バナナ同士の「エチレンガス」により追熟が
進まないように、房を1本1本切り離して保存する。
冷蔵保存する場合は、切り離したバナナをビニール袋
または新聞紙に包んで冷蔵庫(野菜室)に保存する。
熱い地域で育ったバナナは低温に弱いので
13℃以下の寒い場所は苦手です。
季節に合った保存方法でバナナを
長持ちさせ美味しさを楽しみましょう。
【 夏の場合 】
気温が高くなるため、追熟が早くなります。
買ってきてすぐ冷蔵庫保存すると
低温障害となり、追熟が進まず、
皮が黒くなり見た目が良くない状態に
なってしまいます。
まずは、常温でお好みの状態まで追熟させ、
新聞紙に包み、ビニール袋に入れて
冷蔵庫(野菜室)で保存してください。
新聞紙で包むことで、ほどよい湿気を保ち、
冷気が直接バナナにあたるのを防ぎます。
食べるときは、冷蔵庫から出して、
少し常温に置いてから食べると、
より甘みを感じることが出来ます。
【 冬の場合 】
13℃以下になると追熟が止まってしまうので、
追熟を進めるためには、気温が高いリビングなどに
置くことをお勧めします。
新聞紙や布にくるんでシュガースポットが出てきたら
召し上がってください。
食べきれないようでしたら、1本1本切り離し、
ビニール袋または新聞紙にくるんで
冷蔵庫に保存してください。
バナナの値段の差は?
スーパーで売られているバナナの値段は
90円台~300円台とありますが、
その値段の差は、バナナを育てる
標高の高さにあります。
標高の差は、糖度と食感に現れます。
高い場所で収穫されたものは、
甘さはもちろんのこと、
濃厚な味わいの上コクがあります。
ジュースにするとわかりやすいです。
シンプルにバナナと牛乳(または豆乳)を
ミキサーでジュースにした場合、
90円台のバナナはあっさり味で
さらっとした感覚のドリンクに。
200円~のバナナは甘くて濃厚なドリンクに。
バナナによってはドリンク自体が
ドロッとした飲みごたえがあるジュースに。
標高が高ければ高いほどバナナの成育期間が
長くなるため、収穫に時間がかかるので
管理する時間、期間が長いので人件費や
コストがかかるのでその分、
バナナの値段が高くなります。
バナナは一日にどのくらい食べる?
厚生労働省や農林水産省によると、
毎日くだものを200g(可食部で)を
摂取する事を推奨しています。
バナナは他の果物と比べると、
糖質が高いので(100gあたり93Kcal 糖質21.1g)、
摂りすぎると中性脂肪が蓄えられるので
肥満の原因になってしまいます。
1日1本、小ぶりなら2本程度を
食べるのは問題ないので
それ以上食べるのはお勧めしません。
また、バナナにはシュウ酸が含まれているので、
摂取量が増えることで「尿管結石」になる
リスクがあることにも注意しましょう。
バナナはいつ食べるのがベスト?
以前「朝バナナ」という言葉が流行ったように
朝食べるのがベストです。
果物全体を通して、
朝の果物が「金」、お昼の果物が「銀」、夜の果物が「銅」
と言われています。
寝ている間でも体は動いています。
脳、筋肉、自律神経、消化器官が動いているため、
身体のエネルギーが使われ、朝起きた時は
エネルギー不足の状態になっています。
バナナは糖分が豊富で、
すばやくエネルギーを供給するので、
朝食べることで目覚めたばかりの体を活性化し、
一日をスタートさせるのに役立ちます。
バナナには食物繊維も豊富に含まれており、
消化器官の働きをサポートします。
便秘の予防や改善にも効果的です
さいごに・・・
バナナはそのままで食べても美味しいですが、
ヨーグルトに入れたり、お菓子作りの材料として
使うと甘く懐かしい味わいを感じることが
できる果物です。
色んな食べ方を楽しんで、バナナの栄養を
しっかりいただきましょう!
わらびちゃん
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